2006年03月09日

容疑者Xの献身 東野 圭吾  4

最近、どこの本屋に行っても「東野 圭吾」コーナーが特設されており
この噂の作家さんの本を一冊も読んだことがないことにも引け目を感じていたこのごろでしたので
これまた噂の直木賞作品「容疑者Xの献身」を読みました。
レビューを見ると分類はミステリーといった感じでしょうか?

<出版社からの内容紹介>
数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ
天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか

初めて東野圭吾さんの作品を読んでみてのシンプルな感想は
「登場人物がさっぱりしている?なんだかとっても客観的」です。
分量的に人物描画が少ないわけではないのですが
なんだか印象は「さっぱりしている」なのです。
自分の周りの人に感想を聞いてみると同じような印象を持っている人が多いようでしたが
「さっぱりしているから普段本を読まない自分にも読みやすい」という意見でした。
ん・・・なるほど・・・と思いながらも
自分の好みとしてはもう少し登場人物の主観がでていて、感情移入しやすい本のほうが好みです。

ただ、内容は面白かったです。
この本の紹介で
「これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。」
とあったのですが、読んでいる間ずーっと
「どこが深い愛なの・・・?これは愛というよりストーカーに近い感情じゃあ・・・」
と感じていました。
それが最後にああいった形で結末を迎えるとは・・・
しつこいようですが、当ブログは私の備忘録としての位置づけですので
その機能として結末をちゃんと書いておきたいのですが、読んでいない人のことを考えると・・・
ミステリー作品はブログには向かないようです。

それにしても最近数学者を題材にした本が目に付きます。
とはいっても「博士の愛した数式」ぐらいしか思い出せませんが。
ただ「数学」という論理の世界はミステリーと相性が非常にいい気がします。
この作品でも、石神が数学の天才&教師ということを使った
巧妙で冷徹、合理的なトリックと、それゆえ際立つ深い愛が印象に残ります。
この本はまたしても普段あまり本を読まない人にオススメです。
重過ぎない人物描写と思いもよらないラストのサプライズによって
さわやかな(内容的には重いかもしれないが)後味が残る作品でした。



容疑者Xの献身


d98222 at 13:12コメント(0)トラックバック(0)読書   この記事をクリップ!

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