2006年09月15日

赤い指 東野圭吾  3

最近電車の中吊り広告や、本屋でのポスター、新聞の広告・・・等
出版社が売る気マンマン(笑)の東野氏の最新作「赤い指」を読みました。
この本って「容疑者Xの献身」で直木賞受賞後の第一作目みたいですね。
私は「容疑者・・・」が東野氏の最初に読んだ本で
その後、何冊か読んだものですから、そういわれると変な感じがします。

出版社 / 著者からの内容紹介
直木賞受賞後第一作。構想6年の後に書きあげられた書き下ろし長編小説、つい
に登場! 身内の起こした殺人事件に直面した家族の、醜く、愚かな嘘に練馬署
の名刑事、加賀恭一郎が立ち向かう。ひとつの事件を中心に描き出されるさまざ
まな親子像。東野圭吾にしか書き得ない、「家族」の物語。
『放課後』でのデビューから数えてちょうど60冊目にあたる記念碑的作品。

内容は非常に暗いです。
途中(9割)まで現代社会が抱いている様々な問題
(介護問題、嫁姑問題、子育て、過保護、幼女趣味・・・)
が盛りだくさんで、
表面上はいたって普通の家族ですが
内情は全くもって救えない家族の物語で、正直読み続けるのが辛い思いをしました。
「殺人の門」でも同じ感覚に襲われたのですが
あちらは救えない中にも自分の世界とは遠く離れている感じだったのが
こちらは自分の身に降りかかる可能性があるというか
介護問題、嫁姑問題など起こりうる可能性があり
でもこの本の父親のように目をそむけ避けて通りたい感情に共感できるため
辛かったです。

それで評価ですが
決して目をそらしたい内容だから★★★というわけではございません。
確かに最後のどんでん返しはビックリしました。
(ここから一部ネタバレです)
そこまで救いようのない物語だったのが
母親の愛によって、最後の最後で人としての道を踏み外さずにすむ辺りは
さすが東野氏と思います。
ただなんというか唐突なんです。
それまでの伏線が確かにつながる感じはするのですが
なんだか腑に落ちない気がして・・・
それはたぶん孫が幼女に手をかけたときに、おばあちゃんはきっと隣の部屋にいて
その時点で何かできたのじゃないかと。
そこに例えばおばあちゃんからの孫への愛だとか
そういう伏線とかがあれば・・・話に深みがでた気がします。
まー素人意見ですけど。

ところで東野氏の本は「放課後」のデビュー以来、60冊ということですが
全本制覇までの道は険しそうです。。
まあ一歩一歩頑張ります。



赤い指


d98222 at 14:39コメント(0)トラックバック(0)読書   この記事をクリップ!

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