2006年11月05日

名もなき毒 宮部みゆき  4

初めての宮部みゆき作品です。

内容(「BOOK」データベースより)
どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。

宮部作品をはじめて読んだのですが非常に読みやすい作品です。
なんていうのか、読者を飽きさせないテンポのよさを感じました。
つまり謎解きあり、悪役がわかりやすく、キャラクタが立っている感じです。

で、作品の内容ですが
「名もなき毒」がたくさんでてきます。
何個かあげると、シックハウス症候群、土壌汚染問題、老人問題、無差別殺人および未遂...
色々な社会が抱えている問題を「毒」として表現しています。
次々と「毒」がでてくるなか、話が論点がよくわからなくなってきたところで
「人が住まう限り、そこには毒が入り込む。なぜなら、我々人間が毒なのだから。」
という言葉で全てがつながります。
上記であげた「毒」は、どんなに自分が気をつけても「そこには毒が入り込む」のです。
主人公の杉村は大コンツェルンの婿養子的な立場なのに、何の因果か探偵のような事をやるはめに
なっているのですが、この本の中で「毒が入り込む」を身をもってしり、
どうやら今後の展開(おそらく杉村探偵!?)につながっていきます。
つまり続編があるような終わり方をしています。

というのもこの主人公杉村は前作「誰か」に登場しているらしいのです。
それも地味な役回りでw
そんなのが前段であって、今回の活躍ですから
次回が当然期待されるわけです。

というわけで(内容は一部重いですが)さくさく読めるので、オススメできます。
今後宮部作品もウォッチしてまいります。



名もなき毒


d98222 at 14:47コメント(0)トラックバック(0)読書   この記事をクリップ!

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