2006年11月11日

夜のピクニック 恩田陸  5

つい先日、仕事で茨城の水戸に行ってきました。
その時、町中に「夜のピクニック」の映画ポスターが貼られまくっています。。
もちろん原作の恩田氏が書いた本のことはよく知っておりました。
この本は最近評判の「本屋大賞」の第2回受賞作品で、気にはなっていました。
(ちなみに第1回受賞は「博士の愛した数式」、第3回受賞はリリーフランキー氏の「東京タワー」です。どちらも傑作でした。)
それがどうやら映画は茨城(本の舞台が水戸一高?)で撮影されたらしく、その影響で町中が「夜のピクニック」ムードのようです。
従って水戸から「フレッシュ日立」に乗って帰る際に一気に読みました。

内容(「BOOK」データベースより)
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

結構分厚い本ですが、非常に読みやすい言葉なのでスイスイよめます。
結局、水戸→横浜間(2時間強)で読み終えました。
自分の高校時代を思い出しながら、なんだか清々しい気持ちになりました。
内容は「誰と誰が付き合っている」だとか
「誰それが妊娠して、堕した」だとか
「あいつは誰それが好き」だとか
非常にゴシップ?的というか、でも自分の高校時代になんだか近く
一気に高校生に戻って読むことができました。

読んでいて一番感じたのは
「ああ・・・本の残りページがすくなくなってきた・・・サミシイ」ということでした。
それはおそらく本のテーマが「高校最後の行事」であり
「高校卒業したら、この仲間たちと離れ離れになってしまう」ということで
読んでいるうちに自分が本の中に入り込んで
一緒に「高校最後の行事」に参加してる錯覚を持ったからだと思います。
それが恩田氏の狙いであり、ばっちりそのターゲットに自分がはまったということですか。。
従って、こういう感受性というか「学生時代の思い出」がない方には
淡々としていてインパクトの少ない本というふうに感じるかもしれません。
やっぱりこういった類の本は「どれだけ自分とシンクロできるか」によって
評価が大きく変わってしまうんだと思います。
リリーフランキー氏の「東京タワー」を読んだ時も同じ経験をしました。
周りの感想がふたつに分かれるのです。
「地方からでてきて、故郷が遠く離れている」人には涙なしでは読めませんでしたが
「東京出身で、いまも親と同居している」人にはピンとこなかったようです。
どっちがいいとか悪いとかじゃないのですが
今回、自分がシンクロできる本に出会えたことは非常に有難いことだと思います。

というわけで、私は非常に気に入りました。映画も見てみようと思います。
30歳以上の方で、仕事等で心の潤いがなくなってきている人にはオススメします。
但し高校時代に甘酸っぱい思い出がない方にはあまりオススメできませんが。。



夜のピクニック


d98222 at 14:48コメント(0)トラックバック(0)読書   この記事をクリップ!

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